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【漆喰からアク・ヤニが出る】様々な材料にシーラーの有無での塗装実験をしてみた

ヤニアクは、どのような素材からでる? 全記事

自分で漆喰塗りたい皆様こんにちは!自分の好きなように漆喰を塗っておしゃれな空間を制作できたらこれほどに嬉しいことは、ありませんよね!調湿効果も期待できるといいますし。

今回は、漆喰を塗る素材によっては、アク・ヤニが出てしまう材料の特定とシーラーを用いればどの程度アク・ヤニを抑えられるのか実験してみました。

✓本記事のテーマ

この記事を読めば漆喰塗装する際にシーラーで下塗りする必要がある材料かどうかが分かりますし特に注意してシーラーの下塗りをするべき材料が分かります。

漆喰を塗る前の材料(左)と塗った後の材料(右)実験の条件

●条件

  • 写真の左側の漆喰がシーラー無し右側の漆喰がシーラー有り
  • シーラーはアサヒペンヤニ・アクどめシーラー白を2度塗りしています
  • 日焼けしてない材料は、一度日焼けした材料を研磨して綺麗にしたものになります
  • 漆喰を塗ったところで囲んでいるマスキングテープを外して撮影しております
  • 乾燥時間は4日放置ものとなります

SPF材に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

ホムセンで買えるDIYの主役SPF材でございます。みなさまもお世話になっているのではないでしょうか。白い状態だとほぼアクやヤニは出ないようです。おそらく漆喰が完全に乾燥してるので色が移ってくることもないでしょう。

日焼けしたSPF材に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

日焼けしたSPF材からは、なんと薄ら黄色いアクがでました。時間を経て木材表面にアクが出ていて漆喰に移ったという事でしょうか。シーラーを塗った側は、白いままつまり日焼けしたSPF材の上に漆喰を塗る際シーラーは、必須でございます。

アカシア集成材に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

シーラーを塗ってない方の端に黄色い筋を確認しました。じっくり見ると左の方がやや黄色がかって見えます。アカシア集成材に漆喰を塗る機会は、滅多にないと思われますが興味からの実験でした。

日焼けしたアカシア集成材に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

日焼けしたアカシア集成材はというと日焼けしてないアカシア集成材とほぼ変わらない結果となりました。木材自体の色は、変わっているのでそもそもアクの潜在している量が少ないのでしょうか…

杉板に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

杉材はというと凄まじいアクの量です。もし杉材の上に漆喰を塗るということがあればシーラーは必須となりむしろ2回塗りでは心元ないほどのアクが浮いてきています。実際に部分的に黄色のアクがシーラーを貫通して出てきてしまっています。単純に木目の色の濃い部分が表面に出てきています。おそろしい…

シナ合板に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

元々白いシナ合板ですが今回多少日焼けした合板での実験となりました。シーラーを塗ってない側は、ほんのり黄味がかっています。日焼け前に漆喰を塗ってしまえばおそらくシーラーはいらないのではないでしょうか。

築60年の柱に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

築60年の柱です。事前に水でふき取りしたところにシーラーを下塗りしています。既に材料の色がかなり濃いのですがシーラー無しは黄味がかってるのが分かります。シーラー有りの方も部分的に黄味がかっています。上の写真ではそこまでアクを感じませんが下の写真をご覧ください。

アクが大量に柱から流れ出した跡

このショッキングな写真は柱にシーラーを2度塗りその上に漆喰を塗ったのですが漆喰を破ってアクが表面に流れ出してきました。剥がれている部分には水分とアクが漆喰に溜まりタプタプになってましたので除去したところです。

ちなみにこのタイプの柱はリフォーム中の家に沢山使われているのですがシーラーを塗ったところで漆喰を塗ってもトラブルが絶えません。この色合いの木材に漆喰を塗る際は十分注意しましょう。

いだると
いだると

私はトラブルをどうしても解決できなかったので漆喰を塗った後黄味がかっている漆喰にシーラー白を塗ってしまっています。色合い風合いは特に気にならないのでお勧めですが漆喰の調湿機能は低下しているのかもしれません。

漆喰を塗ってシーラーを塗って再度漆喰を塗るのは、漆喰が層となってしまって耐久性が落ちるのであまりお勧めできません。

シーラーを重ね塗りする際色のついた漆喰には向きませんが下に私が使っている白のシーラーを紹介します。今回使っている大和漆喰との色の違いもありませんし下塗りも黄味のリカバリーも出来てお勧めす。

聚楽壁(土壁)に漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

聚楽壁ってご存じですか?古いお家ですと見かける事もあるのですが土壁の上に貼ってある材料です。シーラーを塗ってない部分は全体的に黄味がかりシーラーを塗った部分は黄味がかることは、ありませんでした。

しかし聚楽壁にシーラーを塗る際、他の材料の2~3倍程度の量を塗らないと満足した塗り感には、達しません。仕上がりには漆喰の壁への接着感に大幅な変化があります。シーラーを塗っていない漆喰は指で簡単に剥がれ落ちそうですがシーラーを塗った方の漆喰は、しっかり定着しております。

古いおうちではそもそも土壁から聚楽壁が剥離している部分などもあるため長い目で見たとき直接塗るのはお勧めできないなと思いました。聚楽壁に定着しても聚楽壁自体が剥がれてしまったら意味がないなという感じです。

石膏ボードに漆喰を塗ったところ

右側にだけシーラを塗った状態
漆喰を塗った状態
左シーラー無 右シーラー有

最も安定して漆喰を塗れる優秀な材料でした。壁に漆喰を塗るのであれば石膏ボードを貼れば間違いありません。シーラーを塗った方が繊細に漆喰が定着していますがシーラー無しで全く問題なく定着感にも差をほぼ感じません。(わたくし比

私の場合最初の頃は練ってある漆喰を使っていましたが最近は自分で漆喰を練って使っています。家全体規模で漆喰塗りを行ったり経済的にも倍以上塗れるのが理由です。入れ物とかき混ぜる道具を用意できれば作ることが出来るのでおすすめです。色を付けたい際は、同じ色を作るのは至難なので練漆喰一択でしょうか。

漆喰からアク・ヤニが出る!様々な材料にシーラーの有無での塗装実験をしてみたの総評

漆喰という素材は柔らかい粘土みたいな素材で非常に創造性を刺激されます。一般的には造形したりしませんが簡単な造形なら容易に可能です。壁に塗るのであれば下にあるべき壁は、石膏ボードが最強でしょう。しかし石膏ボードにはビスが効かないというデメリットがありますので計画性がないと壁にモノを固定するのは難しいですね。

実験で分かるのは色が濃い木材に塗る際は十分下塗りと注意をする事ともしもの際のリカバリーを考えておくといいでしょう。前述していますが私の場合は白のシーラーの重ね塗りですね。写真のパターンは少しでもスペースを確保したくて柱の前に壁を作っていない状況でした。

漆喰からアク・ヤニが出る!様々な材料にシーラーの有無での塗装実験をしてみたの記事を終わります。みなさまの唯一の壁達に幸あれ!閲覧ありがとうございました。(謝謝

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