トリマービットをもっと知りたい使いたい皆様こんにちは!それがしもトリマーには、無限の可能性を感じ使い方次第では、可能性の塊だと感じております。
そんなトリマーですが今回は、トリマーセットに付いてくるビットセットを軸にトリマービットのおすすめや選び方謎の形をしたビットの使い方などを解説したいと思います。上手に使えれば、「面取り」「飾り」「接合」となんだって出来ます。
✓本記事のテーマ
この記事を読めばトリマービットで出来る様々な加工を知り、適切なビットを選び、使い方を知る事が出来るようになります。
用途から選ぶトリマービットの種類
トリマービットの種類は、本当に沢山あり、その中でもトリマーセットによく付いてくる。ビットの形と個人的に中々面白いと思えるビットを紹介する。
トリマービット部位の名称
トリマービットを解説するのに部位の名称が分からなければ説明が成り立たないのでここを解説。
国内のトリマーは、シャンク径(軸径)が6mmが基本だけど格安のビットセットを選ぶ時、シャンク径が6.35mmの物もある。対応のコレットチャックを使えばいいんだけど、無駄な買い物をしないためにも6mmを選ぶようにしよう。
最近のトリマーは、6.35mmのコレットチャックが付いてくるトリマーもある。
ビットセットの領分
トリマービットって安い物から高い物まであってブランド品とか見ると価格差がすんごく激しい商品なんですが、専門店で見たりすると\15,000とか書いてあったりして目が飛び出る。
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それがしのおすすめは、まずは、沢山の種類が入っているトリマービットを選び、色んな形のビットを楽しんでみて、その中で特に使うビットをピックアップで買うのがすごくお勧めです。
正しく使えばお得なビットセットで困ることは、ありません。
板材を掘りたい時
ビットセットだと形のサイズ違いが複数ある。画像で紹介するのは、形の違いを紹介しようと思う。なんだか分かりにくい名前なのは、なぜだろうといつも思ってます。
ストレートビット
非常によく使われるビットの一つで直角形を掘るためのビット。
U字ビット
こちらは、U字で先端が丸く切れるビットでセットで買うと更に長い物や径が大きい物がなどが付いてくる。
それがしは、あまり使わないがアイデア次第でステキになれるでしょう。扉の取っ手とか
V字ビット
別称V溝ビット。90°の角度で掘り上げてくれる。こちらもセットを買うと1本は、付いてくる。よく見ると分かるが深く掘ると5角形となる。
木を埋め込んだりしてデザインの幅を広げる事が出来る。
ハメ込む構造を作りたい
アリギリビット
接合ビットと言われる。アリ組継ぎをするためのビットです。直角に木材を組む際に強度が欲しい時使われます。
横溝ビット
横から長方形を掘れます。ストレートビットとの住み分けとしては、「包み欠き接ぎ」「小根大入れ接ぎ」「カンザシの溝」を作ったりするのが得意です。
知っていると使う機会が多い後述
角を落としたい
ここからは、主に面取り(角を落とす)するビットの紹介!材料の端を装飾するのによくお世話になります。それがしは、いびつな形が大好きなので多用してます。ベアリングの価値については、トリマーの使い方の章で解説します。
角面用ビット
45度でカットできるビット。シンプルな飾りとして。
ボーズ面用ビット
木材の角が丸く優しいデザイン。ぶつけたりした際に角が無いため破損が少なくなります。
サジ面用ビット
丸くえぐり取ります。装飾として。ボーズ面と組み合わせるとぴったりはまる機構を作りだしたりも出来ます。
ヒョータン面用ビット
装飾ビット恐らくひょーたんの形からきていると思うネーミング。
新ギンナンビット
シンメトリーな装飾を与えてくれるビットです。それがしもお気に入りで結構使ってます。
ウェーブエッジビット
トリマーセットでないとあまり見れない形です。なので既製品には、あまり見れない装飾となりセットを選ぶと付いてくる特典感覚で楽しめます。
クラシカルビット
こちらもビットセットでしか見れない形の装飾ビットです。普通にかっこいい。
クラシカルビットで検索すると、この形に囚われない様々なおしゃんてぃなビットがあります。まぁお高いんだけど…
入らないビット…入んないだよなぁ…
中国産が多めのビットセットですからこんな事もあります。(使えない)
おまけで紹介
巾木ビット
巾木ってよく廊下の下の方についてるやつですが、想像力によっては、おもろい加工が出来るので紹介します。左が30、右が15度の鋭角なビットです。
巾木ビット
30度のビットを使い輪を作ることが出来ました。円フェチのそれがしには、たまりませんです。
おすすめのトリマービットセットとビットメーカー
左のCSOOMのビットセットが一番おすすめで普段\10,000位なんだけどタイムセールで\6,400位になっている時がある(AMAZON)みっちり楽しみたいコース。しっかり日本語だしわしもこれを選べば良かった…
右側は、ライトコース\4,000まずは、触りたい方向け。
ボッシュのトリマービットセットは、30種で\26,800でお高いセットで品質は、いいのだろうがそれがしの好きなボーズ面とか独特の形クラシックロマンビットが無いのでお見送りしました。
おすすめのビットメーカーとしては、BTMT・大日商になるだろう…高いんだけど…でも本当に買う必要はないと思うこの記事で使っているビットは、青いビットは、トリマービットセットのものだけどあんまり困らないもの。
しかし劣化で切れ味は、落ちてくるので、その時お気に入りを良いメーカーから買い足すのがお勧めです。
トリマーの使い方
トリマーって便利だが慣れないと必要な前提などが目に入らず上手くいかないがち、これを救いたいと思います。
トリマーにビットを取り付ける
ビットをぶっ刺して片方で固定してもう片方で締めるだけ!しっかり締めましょう。中々ないけど1時間も連続使用すると緩んでくるのでチェックしましょう。
ベアリングについて
ベアリング付きのトリマビットは、材料の端を加工するのに優れ、無いものは、どこでも掘れるが高速回転する刃の挙動を人の手で制御する事は、出来ない。つまりフリーハンドで意図した形を掘るのは、難しい。
ベアリングは、その挙動を制限しガイドする事によって綺麗に切れる補助になっています。ベアリングの有無、どちらにしても初めは、トリマーを買うと付いてくるトリマーガイドやトリマーシューを一緒に使うのが一般的。
倣い(ならい)加工としてのベアリング
このビット先端や根本にベアリング付いていて邪魔くない?ちなみに根元にベアリング付いてるビットは、トップベアリングビットという。このビットは、倣い加工をするのに便利。倣い加工を語ると1つの記事になってしまうのでここでは、避ける。
イメージとしては、型を用意して型の部分にベアリングを当て飛び出している材料をカットしていく感じです。完成すると型と同じ形に材料をカット出来ましたーとなります。伝われ!
こっちの記事は、トリマーを更に拡張的に使いこなすための倣い(ならい)加工の解説をしています。
トリマーの物理学
ペンで絵を描く感覚だと絶対無理。掘られる材料が固定された上でトリマーがブレない姿勢を保持しなければならない。
掘ることが目的なんですが、そこだけに集中しすぎていると結果が中々伴ってこないので違うところに着目しよう。
この写真は、手前から奥に向かってボーズ面ビットを使いトリマーシューを装着しカットしている所。赤い線の逆L字で引っ掛けて切っている。赤い線は、材料を保持している線でこの線が長ければ長いほどトリマーの安定力が増す。
しかし既にボーズ面ビットには、ベアリングが付いていてトリマーシューを外しても逆L字で引っ掛けてカット出来るが赤線が短くなりカットしている際、右に倒れやすくなる。
こちらは、トリマーが倒れてしまった時の断面。余計な傷が中央に付いているのが分かる。ほぞ組(凹凸をはめ込む構造)を作ろうとする際には、致命的な欠陥となりえるミスとなる。
厚さが無い板をトリマーガイドとストレートビットで掘る。もうこのやり方では、絶望しかない。既に綺麗に掘った所で写真を撮っているから綺麗に見えるけど保持している面が少なすぎていずれ矢印の方に倒れてしまうだろう。
改善案として同じ幅の材料を足して材料側の保持面を広げた。ちな見本は、この方法でカットしてます。この位、接地面があれば人にも制御出来る感覚になる。玄人になってくるとこの加工を先に紹介した横溝ビットの選択が頭をよぎる様になる。
カットしていく
まずクランプ等で材料を固定する。なれべくトリマーベースの根本(下)持ち、電源を入れ最初にトリマーベースを材料にあて次にガイドやトリマーシューをあてていくイメージで材料を手前から奥に切っていく。
保持面の長さを理解していれば後は、慣れですぐに上手になれます。
治具が最強だということ
治具とは、工具を補助して品質や生産性を高めるための補助具。
上の2つの写真は、治具を用いてカットしているところ。材料の幅=保持幅になるので安定性は、抜群!ベアリングは、保持面では、無く軸となり軸から材料を離さないよう押し切り進めていけるようになる。
というかトリマーを買ったらこの治具を絶対に作ってほしいなと思うくらいおすすめ。この治具を紹介してもいいけど秘めたるアイデアがあるので改めて出来たらそちらを紹介したいと思う。
ちなみの写真の治具は、短い材料を切る時に優れる治具。通称トリマーテーブル
板の幅の狭い箇所をストレートビットで掘るより治具を用い横溝ビットを使った方が圧倒的に楽です。
焦げてしまう木口・断面・コバ面を割れない様切る
木目に対して平行に切るパターンでは、安価なトリマーセットで綺麗にカット出来る高級なビットなんていらないって思っている。樹種にもよるんだけど…
しかし断面(木目対して垂直)を切る際は、一工夫しないと絶対焦げる。なので安価なトリマーセットでどんなパターンでも8割焦げ付きを抑えて切る方法を紹介しようと思う。
焦げないよう木口・断面・コバ面を切る
最も焦げ付きを抑える方法の優先順位は、刃を停滞させないように切る!これに尽きます。普段通りの切り方だとゆっくり進んでいくけどそれだと放熱が追い付かず焦げる。
ちょんちょんと木材を少しづつえぐり取るイメージで切ると熱が溜まらず焦げ付きがなくなる。
なので分けて切るという解説をよく見かけるけどトリマーベースの深さ設定で分けるのでなく厳密にいうならこっちが速く動いて熱を貯めない様、材料に刃が設置している時間を少なくし切っていくのが有効だと思います。
次に低速モードとなる。この機能は、お高めのトリマーにしか付いていないが焦げ目が確かに薄くなる。しかし断面を荒らす可能性が出てくる事には、注意しなければならない。
まとめるとちょんちょん切って焦げないで断面が荒れない速度でカットするのがイイ!
割れない様に木口・断面・コバ面を切る
断面は、焦げやすいうえ割れやすい…
なので黄色矢印の方向からちょこちょこ焦げを抑えて切っていき最後、赤矢印の方向から事前に切っておくと割れを抑えられる。
下の記事では、簡単に出来るトリマー治具の作り方と厚切り手法の解説をしています。
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これにて記事は終了でございます。最後までのご閲覧ありがとうございました!みなさまのトリマービットセットライフに幸多からんことを!
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